2026年2月4日|22分
企業価値ってどう上げる?with BIPROGY株式会社 平岡顧問(Part2)
ゲスト: 平岡昭良(BIPROGY株式会社 顧問)
BIPROGY株式会社の前社長・現顧問の平岡昭良氏をお招きして「企業価値を上げる経営者の頭の中」を覗いてみます。(1 of 2)
- 大型受注を見ると社員も動き出す
- 社員の行動変容には10年かかるが、早い時期に必要なものは?
- コンビニのギフトカードの誕生秘話
- 金融と流通のセット
- 成功が単発でないとどうやって説明するか
- 金融テクノロジーの拡がり
- アイデアが形になっていく会社になるには
- 「計画通り行ってないからダメじゃないか」に対抗する
- トップが失敗する大切さ
- 大損しながら・・・
- 「あんなことやって許されるの?」の大切さ
- 放置プレイの塾をやる
- 「こっそりやっていいですか?」
- 失敗する・・・が、「イケス」に入れておく
- 再利用できるプラクティスの蓄え方
- 「部下にチャレンジさせてるかい?」評価項目
- 行動科学から考える環境の作り方
この回の内容
シリーズ「企業価値ってどう上げる? with BIPROGY株式会社 平岡顧問」の第2回。前回に続きBIPROGY前社長・現顧問の平岡昭良が、ホスト川崎佑治の問いに答える。まず銀行頭取の狙いは「銀行らしい銀行の再生産」ではなく銀行の本質を問い直す再構築にあり、だからこそ非銀行的な提案が響いたと総括。社員の行動変容には最終的に10年かかるため、初期に小さくてもよいサクセスストーリーを作ることが重要だと説く。具体例として、コンビニのプリペイドカード(アマゾンギフト券やアップルミュージック等)の仕組みを日本で提供したのが当時のBIPROGYで、顧客の要望ではなく自ら持ち込み、GoogleやAmazonとの手数料交渉まで担ったと明かす。米国のギフトカード文化や、子どもが親のクレジットカードでゲーム課金する「ガチャガチャ事件」を背景に、上限のあるプリペイドカードがクリーンな解となり国内シェア5割・高利益率を得た。カードはPOSで初めてアクティブになる盗難対策の裏の仕組みがあり、これをQR・バーコード決済のゲートウェイプラットフォームへ応用。個人商店が多数の決済手段を個別契約せず束ねられる構想へ発展させた。アイデアが企画・実行まで進む組織の条件として、平岡は二点を挙げる。第一に、新規事業は計画通りいかないのが当然で、失敗体験のない既存事業の頭でレビューしてはならず、トップ自らガラケー時代のワンストップ引っ越しサービスやファッションショー連動Eコマース等の失敗を見せたこと。第二に、私塾「平岡塾」(月曜夕方・約30人・3カ月ワンクール、面白ければ稟議を引き受ける「プリンシパルプロジェクト」)で、保育士向け日報デジタル化・発達記録データベースの新事業などを生んだこと。人事評価に「部下にチャレンジさせているか」を加え、トライファースト・フェイルファーストを掲げた。締めくくりに大学で学んだ行動科学(ホーソン実験)に触れ、認められ選ばれる環境が人を動かすと語る。
この回でわかること
社員の行動変容にはどれくらい時間がかかるのか?
平岡昭良は、最終的に10年かかると説く。だからこそ初期に小さくてもよいサクセスストーリーを作ることが重要だという。
コンビニのプリペイドカードは誰が日本に持ち込んだのか?
アマゾンギフト券やアップルミュージック等の仕組みを日本で提供したのは当時のBIPROGYである。顧客の要望ではなく自ら持ち込み、GoogleやAmazonとの手数料交渉まで担ったと平岡は明かす。
なぜプリペイドカードが解になったのか?
米国のギフトカード文化と、子どもが親のクレジットカードでゲーム課金する「ガチャガチャ事件」が背景にある。上限のあるプリペイドカードがクリーンな解となり、国内シェア5割・高利益率を得た。
プリペイドカードの盗難対策はどうなっているのか?
カードはPOSで初めてアクティブになる裏の仕組みがある。これをQR・バーコード決済のゲートウェイプラットフォームへ応用し、個人商店が多数の決済手段を個別契約せず束ねられる構想へ発展させた。
アイデアが企画・実行まで進む組織の条件は何か?
平岡は二点を挙げる。第一に、新規事業は計画通りいかないのが当然で、失敗体験のない既存事業の頭でレビューしてはならず、トップ自らガラケー時代のワンストップ引っ越しサービスやファッションショー連動Eコマース等の失敗を見せたこと。第二に、私塾「平岡塾」(月曜夕方・約30人・3カ月ワンクール、面白ければ稟議を引き受ける「プリンシパルプロジェクト」)を回し、保育士向け日報デジタル化などの新事業を生んだこと。人事評価に「部下にチャレンジさせているか」を加え、トライファースト・フェイルファーストを掲げた。
話したトピック
- 銀行頭取の狙いと本質の再構築
- 行動変容は10年・初期のサクセスストーリー
- コンビニのプリペイドカードの仕組みと持ち込み提案
- ガチャガチャ事件とギフトカードのクリーンな解
- POSアクティベーションからQR決済ゲートウェイへの応用
- 新規事業を既存事業の頭でレビューしない
- トップ自ら失敗を見せる(ガラケー・ファッションショー)
- 私塾『平岡塾』とプリンシパルプロジェクト
- 保育士向け新事業とエース人材の引き抜き
- チャレンジを促す人事評価と行動科学(ホーソン実験)
この回の発言から
その頭取が本当に求めてたことは、銀行らしい銀行をこの後も再生産し続けることではなしに、銀行とは何なのかっていう、もう一回本質に立ち戻って再構築したかった
最終的には10年かかると思ってます。……そこに実は早い時期にサクセスストーリーを作れるかどうかですね。初期に、小さくてもいいんです
持ち込みです。なおかつ例えばGoogleだとかAmazonに、当然それを発行するときの手数料もらわなきゃいけないんです
みんなこの計画、端から信じてたの?って。そんな計画通り行くわけないじゃないですか。既存事業じゃないんだから
そのレビューをしちゃうっていうのは、実はその人には失敗体験がないんですね。既存事業で偉くなってきてるから
トップ自ら失敗を果敢にやってみせればいいじゃないか。トップが失敗する会社だったら、みんないいかと
生簀に入れといて、他のものと組み合わせを変えたら、いつかどっかで生きるんじゃないかと
プリンシパルプロジェクト、あんたが主役という意味です
このシリーズのエピソード
企業価値ってどう上げる? with BIPROGY株式会社 平岡顧問
- Part1: 企業価値ってどう上げる?with BIPROGY株式会社 平岡顧問(Part1)
- Part2: 企業価値ってどう上げる?with BIPROGY株式会社 平岡顧問(Part2) (このページ)