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2026年7月6日|22分

サウンドエンジニアの音のとらえ方 with 梅木ハジメ Part1

ゲスト: 梅木ハジメ(株式会社TNT サウンドエンジニア)

サウンドエンジニアの音のとらえ方 with 梅木ハジメ Part1

業界で35年以上も活躍するサウンドエンジニア 梅木ハジメさん(株式会社TNT 代表取締役社長)をお招きし、「ライブのときサウンドエンジニアってなにしているの?」など、たくさんお聞きします。触れたことのない感覚に触れる、すごい音響雑談です。

  • PAはパブリックアドレス
  • 会場でなにをやってるんですか?
  • スピーカー別の役割
  • 会場内のどこでも同じ聞こえ方にできるサウンドエンジニアが何人かいる
  • 音を聞けば人や会社がわかる
  • リハーサル前のサウンドチェックとは?
  • ドラムの音のつくり方
  • なぜ「ロー(低音)」は難しいか
  • 武道館はきっちり音を吸う
  • OASISのライブのエンジニアの評価とは?

この回の内容

本エピソードは、株式会社TNT代表取締役社長で業界歴35年以上のサウンドエンジニア・梅木ハジメ氏をゲストに迎え、ホストの川崎佑治がライブ音響の基礎を深掘りする回。冒頭では「PA」がパブリックアドレス(音響全般の総称)であり、ITの「SE」(システムエンジニア)とは異なること、音響業界にも別途スピーカープランを統括する専門職「システムエンジニア」が存在することを整理する。続いてミキサーのフェーダーとイコライザーの役割、サウンドエンジニアが基準を持つヘッドフォンで音を作り込みつつ会場内を歩いて実際の聞こえ方を確認する手法を解説。スピーカーを縦に並べる「エビゾリ」配置や、上下で出力を変えて客席奥まで音を届ける「ロングスロー」の技術にも言及した。サウンドチェックでは単音チェックからドラム(バスドラム・スネアの上下2本のマイクによる位相調整)、ベース(複数弦・チューニング違いへの持ち替え対応)、ギター(アンプ+マイク収音)の順に音を作り込む具体的なプロセスを紹介。低域(ロー)処理の難しさや、客入り・季節・服装による会場の響きの変化、武道館のような会場での吸音特性、さらにオアシスのペイペイドーム公演での反射音の多さと評判の良さのエピソードを紹介し、次回への引きで締めくくった。

この回でわかること

音響の「PA」とは何で、ITのSEとどう違うのか?

PAはパブリックアドレスで、音響全般の総称である。ITの「SE(システムエンジニア)」とは異なるが、音響業界にも別途スピーカープランを統括する専門職として「システムエンジニア」が存在する。

サウンドエンジニアはどうやって音を作るのか?

ミキサーのフェーダーとイコライザーで音を調整する。基準を持つヘッドフォンで音を作り込みつつ、会場内を歩いて実際の聞こえ方を確認するという手法をとる。

客席の奥まで音を届けるにはどうするのか?

スピーカーを縦に並べる「エビゾリ」配置や、上下で出力を変えて客席奥まで音を届ける「ロングスロー」という技術を使う。

ライブのサウンドチェックはどんな順番で進むのか?

単音チェックから始まり、ドラム、ベース、ギターの順に音を作り込む。ドラムではバスドラムとスネアの上下2本のマイクで位相を調整し、ベースは複数弦やチューニング違いの持ち替えに対応し、ギターはアンプにマイクを立てて収音する。

会場の響きは何によって変わるのか?

客入り・季節・服装によって会場の響きは変化する。武道館のような会場では吸音特性が働き、オアシスのペイペイドーム公演では反射音が多かったが評判は良かったというエピソードが語られる。低域(ロー)の処理はとくに難しい。

話したトピック

  • PAとシステムエンジニア(SE)の違い
  • サウンドエンジニア歴35年の経歴
  • ミキサー・フェーダー・イコライザーの仕組み
  • ヘッドフォンモニタリングと会場での聞こえ方確認
  • スピーカーのエビゾリ配置とロングスロー
  • サウンドチェックの手順(ドラム・ベース・ギター)
  • スネアマイクの位相調整
  • 低域処理と会場ごとの響きの違い(武道館・オアシス公演)

この回の発言から

SEではないですよ、システムエンジニアではないので
— 梅木ハジメ
自分の持ってるヘッドフォンっていうのは基準があって、どこの会場で違う機材で使っても、この中でこのぐらいになっておけばこのぐらいの音が出るだろうで。外して聞いた時にダメだってなった時は、自分のチューニングがまずってる
— 梅木ハジメ
会場内でどこに行っても同じ音がするっていう、そんなこと絶対ありえないんですけど、それを達成する人が何人かいるんですよね、国内に
— 梅木ハジメ
引っ張られた音と膨らまされた音が入ってくるので、そこを位相を変えるっていうボタンがあるんですよ。逆相って言うんですけど
— 梅木ハジメ
きっちりお客さんが音を吸ってくれると楽になるんですよ、吸音されて。僕はデッドって言うんですけど、タイトな音が好きなんで
— 梅木ハジメ
反射がもう、例えばスネアを一個ガンと叩くと10回ぐらい、タタタタタタタタタタタタ
— 梅木ハジメ

このシリーズのエピソード

サウンドエンジニアの音のとらえ方 with 梅木ハジメ