THE UPDATE

2026年7月13日|23分

サウンドエンジニアの音のとらえ方 with 梅木ハジメ part2

ゲスト: 梅木ハジメ(株式会社TNT サウンドエンジニア)

サウンドエンジニアの音のとらえ方 with 梅木ハジメ part2

業界で35年以上も活躍するサウンドエンジニア 梅木ハジメさん(株式会社TNT 代表取締役社長)をお招きし、「ライブのときサウンドエンジニアってなにしているの?」など、たくさんお聞きします。触れたことのない感覚に触れる、すごい音響雑談です。

  • でかい音とうるさい音の違い
  • 痛い音とはなにか
  • セットリストで音量の起承転結を作る
  • 映像に音は勝てない?
  • ライブDVDで会場体験を再現する方法
  • オーディエンスマイクの役割
  • アンビエントで「会場の鳴り」を混ぜる
  • 4人バンドでマイクは何本必要か
  • デジタルミキサー登場の衝撃
  • アナログ卓200kg時代の現場
  • ドラムにマイクを立てる衝撃
  • 地方の音響屋の仕事
  • 宮崎から鹿児島、そして東京へ
  • 東京のエンジニアに負けてないと思った瞬間

この回の内容

パート2では、音響業界の飲酒事情など軽い話題から入りつつ、梅木ハジメ氏が考える「良い音」の哲学を深掘りする。梅木氏は大音量でも「うるさい」のではなく「痛くない」バランス調整を重視し、ライブはお客さんにとっての非日常のエンターテインメントだからこそ体感できる音量が大事だと語る。セットリストをもとに自分なりの「起承転結」を組み立て、曲ごとに音量差を設計する手法も紹介した。DVDのライブミックスでは映像に対して音が「勝てない」ため、オーディエンスマイクやアンビエントマイクで会場の響きを混ぜ込み、視聴者に臨場感を再現するテクニックを説明。バンド編成では24本から48本ものマイクを使い、デジタルミキサーのページ切り替えで対応する現状や、ヤマハのプロミックス01(16チャンネル)が登場した1990年代後半、それまで200kg近くあった32チャンネルのアナログミキサーからの衝撃的な小型化・多機能化の歴史も語られた。さらに梅木氏自身のキャリアの原点として、宮崎でのバンド・ドラム経験、ティーンズミュージックフェスティバルでの衝撃、地元音響会社への「無給」での弟子入り、鹿児島のライブハウスでステージを手作りしていた日々、そして東京の著名エンジニアとの出会いを経て上京を決意した経緯までを振り返った。

この回でわかること

サウンドエンジニアにとって「良い音」とは何か?

梅木ハジメは、大音量でも「うるさい」のではなく「痛くない」バランス調整を重視する。ライブはお客さんにとっての非日常のエンターテインメントだからこそ、体感できる音量が大事だと語る。

1本のライブの音はどう組み立てるのか?

セットリストをもとに自分なりの「起承転結」を組み立て、曲ごとに音量差を設計するという手法が紹介される。

ライブDVDの音作りはなぜ難しいのか?

映像に対して音が「勝てない」ためである。オーディエンスマイクやアンビエントマイクで会場の響きを混ぜ込み、視聴者に臨場感を再現するテクニックが使われる。

ライブでは何本のマイクを使うのか?

バンド編成では24本から48本ものマイクを使い、デジタルミキサーのページ切り替えで対応している。

デジタルミキサーは現場をどう変えたのか?

ヤマハのプロミックス01(16チャンネル)が登場した1990年代後半、それまで200kg近くあった32チャンネルのアナログミキサーからの小型化・多機能化は衝撃的だったと語られる。

梅木ハジメはどうやってサウンドエンジニアになったのか?

宮崎でのバンド・ドラム経験、ティーンズミュージックフェスティバルでの衝撃、地元音響会社への「無給」での弟子入り、鹿児島のライブハウスでステージを手作りしていた日々を経て、東京の著名エンジニアとの出会いから上京を決意した。

話したトピック

  • 音響エンジニアの飲酒文化エピソード
  • 「良い音」の定義とでかい音への哲学
  • セットリストの起承転結と音量設計
  • DVD・映像作品におけるライブミックスの難しさ
  • オーディエンスマイク・アンビエントマイクによる臨場感再現
  • バンド編成のマイク本数とデジタルミキサーのページ切り替え
  • デジタルミキサーの歴史(ヤマハ プロミックス01)
  • 梅木ハジメのキャリアの原点(宮崎〜鹿児島〜東京)

この回の発言から

でかい音好きなんですよ
— 梅木ハジメ
でっかいとうるさいとは違うと思うんですよ。でっかくて痛いと、うるさい。例えば1時間のライブをお客さんに届ける時に、1時間お客さんが耐えられるかっていう
— 梅木ハジメ
セットリストをもらって、その中での起承転結を僕の中で作っちゃったりするんですよ。この曲ぐらいでこうなるな、お客さんがこうなるだろうという、音量差をどうやってつけるか
— 梅木ハジメ
音って映像に勝てないですね
— 梅木ハジメ
いないんですけど、会場の鳴りが取れる。全体的な、武道館っぽい鳴りだなとか。それを混ぜてあげると、会場に行った時に聞こえてくる音になる
— 梅木ハジメ
金いらないって言ったんですよ
— 梅木ハジメ

このシリーズのエピソード

サウンドエンジニアの音のとらえ方 with 梅木ハジメ