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2025年12月12日|26分

地上波ではカットされがちな最前線のリアル with 戦場ジャーナリスト須賀川拓 (Part1)

ゲスト: 須賀川拓(戦場ジャーナリスト)

地上波ではカットされがちな最前線のリアル with 戦場ジャーナリスト須賀川拓 (Part1)

戦場ジャーナリストの須賀川さんをお迎えしてお話しを伺います! (1 of 3)

  • 今日はどちらからお戻りで?
  • テレビではカットされる内容とは・・・
  • エチオピアの入国での体験
  • イスラエルの空港での恐怖
  • 「分断」について
  • 戦争国の報道されない「地獄」とは

※このエピソードは 2025年11月14日 に収録したものです。

この回の内容

本パートは、戦場ジャーナリスト須賀川拓(すがかわ・たく、元TBS、現在はビジネス動画メディア「リハック」を中心にフリーで活動)が、6月にTBSを退社した経緯や地上波では扱いきれない取材の「尺」の制約から語り始める回。レバノン・イスラエル取材の直近の様子を糸口に、地上波では絶対にカットされる「空港のカートの滑らかさ」など、途上国と紛争国の空港の違いから見える国の実情、ナイジェリアで防弾チョッキの通関の際にフィクサーを通じて500ドルの賄賂を払った体験、コロナ禍のイスラエル取材でビザ書類の不備により入国後に強制送還された経験を具体的に語る。さらに、Apple TV+ドラマ「テヘラン」を糸口に、イスラエルとイランの対立が国家間の政治であり民族・宗教への憎悪と混同すべきでないと指摘し、ホスト川崎佑治とのやり取りの中でSNS上の誹謗中傷や社会の分断についても言及する。日本の防衛装備移転三原則や英伊共同開発の戦闘機輸出への懸念を示しつつ、テック活用による地雷除去や復興支援機材の輸出に期待を寄せる。最後にシリア内戦を例に、停戦後も教育システム崩壊による「世代の空白」が数十年にわたり国を蝕む実態を説明し、停戦は「悪いことが起き続けるのが止まっただけ」であり、その後に残る社会課題こそ報道すべきだと訴える。

この回でわかること

地上波のニュースでは何がカットされるのか?

取材の「尺」の制約により、現地の細部や雑多なやり取りが落ちる。須賀川拓は、地上波では絶対にカットされる「空港のカートの滑らかさ」のような描写にこそ国の実情が滲み出ると語る。

空港から国の状況がわかるとはどういうことか?

途上国と紛争国では空港の設備や運用に違いが出る。レバノン・イスラエル取材やナイジェリアでの経験を通して、その細部が国の実情を映すと説明される。

紛争地の取材ではどんな障害があるのか?

ナイジェリアでは防弾チョッキの通関の際に、フィクサーを通じて500ドルの賄賂を払った。コロナ禍のイスラエル取材では、ビザ書類の不備により入国後に強制送還された経験も語られる。

イスラエルとイランの対立は民族や宗教の対立なのか?

須賀川は、これは国家間の政治であり、民族・宗教への憎悪と混同すべきでないと指摘する。Apple TV+ドラマ「テヘラン」を糸口にこの点を語り、ホスト川崎佑治とのやり取りの中でSNS上の誹謗中傷や社会の分断にも話が及ぶ。

停戦すれば紛争地の問題は解決するのか?

しない。シリア内戦では停戦後も教育システム崩壊による「世代の空白」が数十年にわたり国を蝕む。停戦は「悪いことが起き続けるのが止まっただけ」であり、その後に残る社会課題こそ報道すべきだと訴える。

話したトピック

  • TBS退社とリハックでの新たな活動
  • 地上波でカットされる「尺」の制約
  • 空港に滲み出る国の実情(レバノン/ナイジェリア)
  • 賄賂とフィクサーが動かす通関の裏側
  • コロナ禍イスラエルでの強制送還体験
  • ドラマ「テヘラン」とイスラエル・イランの対立
  • SNS上の分断と武器輸出をめぐる葛藤
  • 停戦後も続く教育の空白世代(シリア内戦)

この回の発言から

本来だったら地上波だったら絶対カットされちゃうような、しょうもない会話としょうもないところも、YouTubeだと使えちゃう
— 須賀川拓
途上国とか、それこそアフガニスタンとか、戦争で荒廃してる時期が長かった国とかに行くと、やっぱり空港のカートはガッタガタなんですよね。カートのタイヤがボコボコになったりとか、真っ直ぐ進まなかったり。カート使う方がしんどいぐらいのことが結構よくある
— 須賀川拓
イミグレの手前にフィクサーがいるんですよ。……横の部屋に行くと偉そうなおじさんがこうやって座ってて、で書類をもらったって言って、じゃあ500ドルって感じで。その後500ドル払うと、僕らの荷物はまとまってるんですよ、すでに
— 須賀川拓
僕らはユダヤ人が嫌いじゃないんだと。あくまでもこの占領政策を進めるイスラエル人が嫌いなんだ、占領政策を支持するイスラエル人が嫌いなんだ
— 須賀川拓
学校を壊されてる、先生がいなくなってる、みんな難民になってるってなった瞬間に、じゃあその間の世代の子供たちはどこで教育を受けるか、ないわけですよね。そうすると一気に世代の空白が生まれちゃうわけですよ
— 須賀川拓
僕の中では、いいことが起きたんじゃなくて、悪いことが起き続けるのが止まったっていうだけなんですよね
— 須賀川拓

このシリーズのエピソード

地上波ではカットされがちな最前線のリアル with 戦場ジャーナリスト須賀川拓