2025年12月23日|22分
地上波ではカットされがちな最前線のリアルwith戦場ジャーナリスト須賀川拓(Part3)
ゲスト: 須賀川拓(戦場ジャーナリスト)
戦場ジャーナリストの須賀川さんをお迎えしてお話しを伺います! (3 of 3)
※機材トラブルにより音声に聞き苦しい点があります
- 共感力に溢れている国、日本
- テクノロジーで戦地のリアリティをどう伝えるか?
- 平和教育リーダーシップ研修で企業人にもリアリティを
- アフガニスタンでの女性の権利の状況
- 「生理の貧困」が生死の問題に
- 我々がまったく知らない「課題」とは
- 社会課題の解決がビジネスに、そして日本人のバリューアップに
- WFPのロジスティクスはすごい
- 日本人の知らない中東の現状を伝えたい
- 年明けにバングラデシュに行ってきます
※このエピソードは 2025年11月14日 に収録したものです。
この回の内容
最終パートでは、日本人特有の「共感力」の高さ、たとえば東日本大震災後に無関係な地域まで自粛するような同調性が、海外の社会課題に対しては第三者的な評価軸や刺激がないと発揮されにくいという須賀川拓の分析から始まる。国際機関への寄付が現地に届くまでに物流・人件費で目減りする実態を「中抜き」と誤解し陰謀論的に語られがちな点を挙げ、支援や海外の社会課題への向き合い方を中高大の教育で変えていく必要性を語る。危険な現地に行かずとも実感を伝える手段として、TBS時代に自ら行った空爆音の大音量スピーカー再現実験や、将来的なVRによる戦場没入体験の構想を紹介し、リバネスの防災VR/ARとの共通性にも触れる。さらに法人向け(2B)の平和教育リーダーシップ研修構想として、アフガニスタンにおける「生理の貧困」が衛生用品不足による壊死・切断や死亡にまで至る深刻な社会課題であり、日本の20年前の技術でも低コストで現地展開すれば市場開拓と人命救助を両立できると、ビジネスと社会課題解決が直結する例を説く。個人的な支援の限界を自覚し、自前の輸送網(トラック・船・飛行機)を持つWFP(国連世界食糧計画)など現場のプロフェッショナル組織への敬意を語りつつ、機能不全とされる国連安保理と現場組織の実働とは区別すべきと述べる。最後に、年明けのアフガン取材の後にバングラデシュ、その後の南スーダン取材への意欲を語り対談を締めくくる。
この回でわかること
日本人の共感力は海外の社会課題にも向くのか?
須賀川拓は、東日本大震災後に無関係な地域まで自粛するような同調性の高さを挙げつつ、海外の社会課題に対しては第三者的な評価軸や刺激がないと発揮されにくいと分析する。
寄付は「中抜き」されているのか?
国際機関への寄付が現地に届くまでに物流・人件費で目減りする実態を「中抜き」と誤解し、陰謀論的に語られがちな点が指摘される。支援や海外の社会課題への向き合い方を、中高大の教育で変えていく必要性が語られる。
現地に行かずに戦場の実感を伝えられるのか?
TBS時代に自ら行った空爆音の大音量スピーカー再現実験や、将来的なVRによる戦場没入体験の構想が紹介される。リバネスの防災VR/ARとの共通性にも触れられる。
社会課題の解決とビジネスは両立するのか?
アフガニスタンにおける「生理の貧困」は、衛生用品不足による壊死・切断や死亡にまで至る深刻な社会課題である。日本の20年前の技術でも低コストで現地展開すれば、市場開拓と人命救助を両立できると説く。法人向け(2B)の平和教育リーダーシップ研修構想も語られる。
国連は機能していないのか?
機能不全とされる国連安保理と、現場組織の実働とは区別すべきだと述べる。自前の輸送網(トラック・船・飛行機)を持つWFP(国連世界食糧計画)など、現場のプロフェッショナル組織への敬意を語る。
話したトピック
- 日本人の共感力と災害時の自粛ムード
- 海外社会課題への関心の低さと寄付への誤解
- 支援・社会課題教育の必要性
- 音響再現とVRによる戦場体験の共有
- リバネスの防災VR/ARとの共通点
- 法人向け平和教育リーダーシップ研修構想
- アフガニスタンの「生理の貧困」と壊死・切断の実態
- WFPなど国連現場組織への敬意と安保理の限界
この回の発言から
それでも自粛する人がいるっていうのは、ものすごい共感力だと思って。めっちゃプラスな面で
どっかの国際機関に1万円寄付しましたって言ったら、その1万円が全部小麦になって全部届くかと思うかっていうと、決してそうではなくて20%、30%なんですよね
自分が入った戦場なんですよね。そうなった瞬間に、向こうの世界じゃなくて自分の世界になるんですよ
日本で言う生理の貧困って、向こうで言うとどうなるかというと、壊死と切断につながるんですよ
彼らは国連の中で唯一、自分たちのトラック、自分たちの船、自分たちの飛行機を持ってるんですよ
ある種、僕は搾取してきてるわけですよね、現地の人たちから。……取材のネタでもあり、平たく言えばご飯の種
このシリーズのエピソード
地上波ではカットされがちな最前線のリアル with 戦場ジャーナリスト須賀川拓
- Part1: 地上波ではカットされがちな最前線のリアル with 戦場ジャーナリスト須賀川拓 (Part1)
- Part2: 地上波ではカットされがちな最前線のリアルwith戦場ジャーナリスト須賀川拓(Part2)
- Part3: 地上波ではカットされがちな最前線のリアルwith戦場ジャーナリスト須賀川拓(Part3) (このページ)