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2025年12月17日|21分

地上波ではカットされがちな最前線のリアルwith戦場ジャーナリスト須賀川拓(Part2)

ゲスト: 須賀川拓(戦場ジャーナリスト)

地上波ではカットされがちな最前線のリアルwith戦場ジャーナリスト須賀川拓(Part2)

戦場ジャーナリストの須賀川さんをお迎えしてお話しを伺います! (2 of 3)

※機材トラブルにより音声に聞き苦しい点があります

  • 築いた信頼が壊れるのは一瞬・タリバンにってから「安定」している?・残虐性とは何か?・幹部の子供はボーディングスクールの矛盾とは?・異文化の人に信頼を得る秘訣は?・なぜ日本人が愛されているのか?・日本が海外に残している凄まじい価値とは?・アフガニスタンでの「英雄」である日本人の中村先生とは?・ウクライナで日本製品の築いた信頼とは?

※このエピソードは 2025年11月14日 に収録したものです。

この回の内容

第2部では、須賀川拓がアフガニスタンの現状を軸に語る。タリバン政権は国際社会からいまだ正式な国交を結ばれておらず、実質的に承認しているのは中国のみで、国連の場にも旧共和国政府関係者が残っている状況を説明。米軍撤退後にタリバンによる自爆テロなど市民への攻撃が止み「治安が安定した」ように見えるが、それはタリバン自身が引き起こしていた暴力が終息しただけという複雑な構造を指摘する。一方でタリバン幹部の子弟がイギリスの名門校(ボーディングスクール)に留学している矛盾や、国内で女性教育を厳しく制限しながら自らの家族は海外で自由を謳歌する二重基準にも言及。武装勢力や過激派、イラン政府関係者への取材では、相手の正義やプライドを尊重し対等な敬意(リスペクト)を示すことで関係を築けるという取材哲学を語る。自身が防弾チョッキとヘルメットに必ず日の丸をつけている理由として、戦後の日本が他国を侵略した歴史がないこと、中村哲医師とペシャワール会の灌漑・緑化事業がアフガニスタンで今も国民的な敬意を集めていることなど、中東・南アジア各地で日本への高い信頼があることを具体例とともに紹介する。ウクライナ取材では、軍の報道官がトヨタやソニーの精密なものづくりを引き合いに日本の取材クルーを擁護してくれた逸話も披露し、戦後80年で積み上げた日本への信頼は一発の銃弾で崩れかねないと警鐘を鳴らして締めくくる。

この回でわかること

タリバン政権は国際的にどう扱われているのか?

国際社会からいまだ正式な国交を結ばれておらず、実質的に承認しているのは中国のみ。国連の場にも旧共和国政府関係者が残っている状況だと須賀川拓は説明する。

米軍撤退後にアフガニスタンの治安は良くなったのか?

タリバンによる自爆テロなど市民への攻撃が止み「治安が安定した」ように見えるが、それはタリバン自身が引き起こしていた暴力が終息しただけという複雑な構造だと指摘される。

タリバンの二重基準とはどういうことか?

国内で女性教育を厳しく制限しながら、幹部の子弟はイギリスの名門校(ボーディングスクール)に留学し、自らの家族は海外で自由を謳歌しているという矛盾が指摘される。

武装勢力や過激派にはどう取材するのか?

相手の正義やプライドを尊重し、対等な敬意(リスペクト)を示すことで関係を築けるという取材哲学を語る。イラン政府関係者への取材でも同じ姿勢をとる。

なぜ防弾チョッキに日の丸をつけるのか?

須賀川が理由として挙げるのは、戦後の日本が他国を侵略した歴史がないという点、そして中村哲医師とペシャワール会の灌漑・緑化事業がアフガニスタンで今も国民的な敬意を集めている点である。ウクライナ取材では軍の報道官がトヨタやソニーの精密なものづくりを引き合いに日本の取材クルーを擁護してくれた逸話も披露し、戦後80年で積み上げた日本への信頼は一発の銃弾で崩れかねないと警鐘を鳴らす。

話したトピック

  • タリバン政権の国際的孤立と中国の実質承認
  • 米軍撤退と治安「安定」の複雑な構図
  • タリバンの残虐性をめぐる解釈の難しさ
  • タリバン幹部子弟の海外留学という矛盾
  • 武装勢力・過激派取材における「リスペクト」の作法
  • 防弾チョッキと日の丸、各国での日本への評価
  • 中村哲医師とペシャワール会がアフガンに残した信頼
  • ウクライナ取材で見た日本製品への敬意

この回の発言から

だとしたら国内の、今女性の教育っていうのがものすごく締め付けられてるので、もう矛盾もいいとこなわけですよ。自分の娘はイギリスとかアメリカのいい学校行って自由を謳歌してるのに、おかしくないですか
— 須賀川拓
タリバンは『俺たちの統治によってアフガニスタンは平和になった』って言うけど、いやあなたたちじゃないですか、自爆テロしたのっていう話ですよね
— 須賀川拓
本当に純粋に自分に自信を持っていて、自分のやってることにプライドを持ってる人って、他人もリスペクトしてくれるんですよ
— 須賀川拓
アフガニスタンで中村っていう名前を知らない人ってどんぐらいいるんだろうって
— 須賀川拓
ウクライナの軍の報道官が、君たちはトヨタとかソニーとかのどういう物作りを知ってるんだろうと。彼らは精密に物を作るから撮影も精密にやりたいんだから、お前ら黙っとけって言ってくれた
— 須賀川拓
その積み上げた信頼とかっていうのが、一発の銃弾がどっかから飛んで自分が死んだら、全部崩れますから
— 須賀川拓

このシリーズのエピソード

地上波ではカットされがちな最前線のリアル with 戦場ジャーナリスト須賀川拓