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2025年12月31日|23分

干ばつを潤して農業を救うジェル?withテラフォームCEO日高(Part1)

ゲスト: 日高聡(テラフォーム CEO)

干ばつを潤して農業を救うジェル?withテラフォームCEO日高(Part1)

テラフォームの日高聡CEOをお招きしてお届け!(1 of 2)

乾燥・干ばつ地域に保水力をもたらすハイドロゲルのベンチャーの視点とは。

  • 世界の農作物の4割は乾燥のダメージを受けている!?
  • 実は日本も乾燥被害が増えていきている
  • 土の中に混ぜると発芽しやすくなるゲル
  • 元々何のご研究を?
  • 「沸騰しやすいヤカン」の底を開発していた!?
  • 沸騰にもいろいろある(膜沸騰と核沸騰)
  • 南部鉄器はなぜお湯が沸きやすいか
  • 日立製作所を辞めて癌治療のスタートアップへ
  • 単身カリフォルニアへエンジェル投資家たちに大量のピッチ
  • 「俺たちは乾燥で困っている」
  • 150人以上の投資家と話して分かったピッチのコツとは
  • みんな技術を説明したがるが...
  • 農業関係者からの熱い声とは
  • 8月から実証実験→「想像以上の効果」とは?

この回の内容

ホストの川崎佑治が、乾燥・干ばつ地域向けの土壌補水剤を開発するスタートアップ、株式会社テラフォームCEOの日高聡を迎えた回。ハイドロゲルを乾燥した粉末状態で土に混ぜ込み、水をやることで長期間水分を保持し作物の発芽・根張りを助ける仕組みを解説。世界の農作物生産の約40%が乾燥・干ばつで失われているとされ、アフリカ・オーストラリア・カリフォルニアが代表的地域だが、実は水が豊富とされる日本でも近年は夏場の異常気象で32道府県ほどの田畑が枯れる事態が起きていると指摘。水はけの良し悪しと補水剤の必要性の関係にも言及した。後半は日高の経歴に転じ、大学時代は機械工学専攻で沸騰現象(核沸騰・膜沸騰)とナノ構造による伝熱効率向上を研究、日立製作所で新規事業開発に従事した後、元共同創業者とハイドロゲルを用いたがん治療スタートアップを起業。資金調達のため単身2ヶ月渡米しシリコンバレーでピッチを重ねる中、投資家からがん治療より乾燥地域の水問題の解決を強く勧められ、農業分野へのピボットを決断。共同創業者はがん治療を諦めきれず袂を分かち、日高が新会社テラフォームを設立した経緯を語った。社名は「テラフォーミング(惑星地球化)」に由来し、火星等での将来的な応用も見据えていると明かし、キャベツでの実証実験結果に話が及んだところで前編は終わる。

この回でわかること

土壌補水剤はどういう仕組みで働くのか?

ハイドロゲルを乾燥した粉末状態で土に混ぜ込み、水をやることで長期間水分を保持する。これにより作物の発芽・根張りを助ける。水はけの良し悪しと補水剤の必要性の関係にも話が及ぶ。

乾燥・干ばつによる農業被害はどれくらいの規模なのか?

世界の農作物生産の約40%が乾燥・干ばつで失われているとされる。アフリカ・オーストラリア・カリフォルニアが代表的な地域である。

水が豊富とされる日本でも干ばつは起きているのか?

起きている。近年は夏場の異常気象で32道府県ほどの田畑が枯れる事態が生じていると日高聡は指摘する。

なぜがん治療から農業にピボットしたのか?

日高は元共同創業者とハイドロゲルを用いたがん治療スタートアップを起業したが、資金調達のため単身2ヶ月渡米しシリコンバレーでピッチを重ねる中、投資家からがん治療より乾燥地域の水問題の解決を強く勧められた。共同創業者はがん治療を諦めきれず袂を分かち、日高が新会社テラフォームを設立した。

社名「テラフォーム」の由来は何か?

「テラフォーミング(惑星地球化)」に由来する。火星等での将来的な応用も見据えていると明かされる。

話したトピック

  • テラフォームの事業概要(土壌補水剤)
  • ハイドロゲルによる補水の仕組み
  • 世界の乾燥・干ばつ問題の規模(農作物生産の40%)
  • 日本(32道府県)における干ばつの実態
  • 水はけと補水剤の関係
  • 日高の研究者時代(沸騰現象とナノ構造伝熱)
  • 日立製作所での新規事業開発
  • がん治療スタートアップ創業とシリコンバレーでのピボット、テラフォーム設立の経緯

この回の発言から

世界中の40%程度の農作物の生産物は、毎年乾ばつや乾燥によって喪失していると言われているぐらい、結構世界中には多くて
— 日高聡
水がこれだけ豊富だと思われている、自由に使える、しかも飲料水が綺麗な日本ですらですね、今もう夏場で、僕が数えた時も32都道府県で、田畑が枯れてしまっているという事実があったりします
— 日高聡
異常気象の影響で、夏場が本当に7月8月、これ年によって月は変わるんですけど、前年に比べて降雨量が10分の1になってしまう月とかがございまして、そうするとですね、一時的にやはり乾燥地域になってしまうと
— 日高聡
お前らガンもいいけど、そのハイドロゲルってやつ補水できるんだろと。俺ら実は乾燥でめっちゃ困ってんだよ
— 日高聡
君たち工学部だと、ガンの治療に挑戦するのは正直やっぱり医学部出身じゃないと、投資家としては金出しづらいと。でもこの農業分野だったら、お前らもしかしたらこれはいける可能性あるぞと
— 日高聡
ピッチで絶対にディープテックは技術について説明するなって言われてるんですよ
— 日高聡
アメリカ2ヶ月滞在して、多分100人以上150人とかのエンジェル投資家とVCにピッチしまくってきた、その中で見つけてきた唯一の収穫物みたいなもんだったんですよね
— 日高聡

この回から生まれた記事

  • 干ばつと保水ジェル

    ハイドロゲルで土に水を持たせる土壌補水剤の仕組みを解説。吸水力が高すぎると作物に水が渡らない理由と、バイオスティミュラントとの位置づけの違いまで。

このシリーズのエピソード

干ばつを潤して農業を救うジェル? with テラフォームCEO日高