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2026年1月7日|23分

干ばつを潤して農業を救うジェル?withテラフォームCEO日高(Part2)

ゲスト: 日高聡(テラフォーム CEO)

干ばつを潤して農業を救うジェル?withテラフォームCEO日高(Part2)

テラフォームの日高聡CEOをお招きしてお届け!(2 of 2)

乾燥・干ばつ地域に保水力をもたらすハイドロゲルのベンチャーの視点とは。

  • 実際に農場で試してみたらキャベツが...
  • 新潟でも乾燥の被害がある
  • アメリカの投資家たちへ
  • 水がわずかしかなくても
  • 環境負荷ってどうなの
  • アメリカ、日本、そしてアフリカへ
  • ゲルの評価方法とは
  • ゲル利用の先行市場はおむつ
  • 高輪ゲートウェイシティにある生物ラボLiSH
  • 新商品の名付け問題が伸びしろ

この回の内容

前編に続き、株式会社テラフォームCEO日高聡が土壌補水剤の実証結果と今後の展望を語る回。新潟の農家で実施した比較試験では、土壌補水剤を使ったキャベツが未使用区に対して湿重量で約1.5倍、体積で約2.4倍、根で約2倍に生育したと報告。競合の高価なハイドロゲル製品がボトルネックとなっていた反省から、農家が導入可能な価格帯を独自設計で実現したと説明。雪国というイメージの強い新潟でも近年干ばつ被害が出ている事実や、乾燥と線状降水帯による洪水という両極端な異常気象が世界的に頻発している現状にも言及。製品は100%自然由来で微生物により分解されるため毎年散布が必要だが、これは国によって行われる土壌の資材蓄積調査やオーガニック認証取得の観点からもむしろ望ましいと述べる。また自社製品を植物に作用する「バイオスティミュラント」ではなく、石灰などと同様に土の機能を補う「土壌改良材」と位置づけた。保水力の業界標準測定法である「ティーバッグ法」の手順や、吸水力と放出力のバランス(おむつ用ゲルのような高吸水力はむしろ不向き)を解説。JR高輪ゲートウェイ駅直結の研究施設「リッシュ」を拠点に、ラボレベルで数キロ単位のゲルを生産し10R(1/10ヘクタール)規模の実証を重ねていると明かし、土壌専門家やハイドロゲル研究者、海外営業人材の採用募集も呼びかけた。最後に製品名を「スーパースポンジ」から改称予定と明かし、候補の「ネガハルくん」を巡る軽妙なやり取りで締めくくった。

この回でわかること

土壌補水剤の実証結果はどうだったのか?

新潟の農家で実施した比較試験では、土壌補水剤を使ったキャベツが未使用区に対して湿重量で約1.5倍、体積で約2.4倍、根で約2倍に生育したと報告された。

既存のハイドロゲル製品では何が課題だったのか?

競合の高価なハイドロゲル製品がボトルネックとなっていた。その反省から、農家が導入可能な価格帯を独自設計で実現したと日高聡は説明する。

毎年散布しなければならないのは欠点ではないのか?

製品は100%自然由来で微生物により分解されるため毎年の散布が必要になるが、国によって行われる土壌の資材蓄積調査やオーガニック認証取得の観点からは、むしろ望ましいと述べる。

バイオスティミュラントと土壌改良材はどう違うのか?

自社製品は植物に作用する「バイオスティミュラント」ではなく、石灰などと同様に土の機能を補う「土壌改良材」として位置づけられている。

保水力はどうやって測るのか?

業界標準の測定法である「ティーバッグ法」を用いる。吸水力と放出力のバランスが重要で、おむつ用ゲルのような高吸水力はむしろ不向きだと解説される。

生産と実証はどの規模で進んでいるのか?

JR高輪ゲートウェイ駅直結の研究施設「リッシュ」を拠点に、ラボレベルで数キロ単位のゲルを生産し、10R(1/10ヘクタール)規模の実証を重ねている。土壌専門家やハイドロゲル研究者、海外営業人材の採用も募集している。

話したトピック

  • 新潟でのキャベツ実証実験結果(湿重量・体積・根の増加)
  • 価格設計と競合他社比較
  • 新潟における干ばつの実態
  • 世界的な異常気象(乾燥と洪水の両極化)
  • 生分解性と毎年散布の必要性
  • 土壌改良材とバイオスティミュラントの違い
  • ティーバッグ法による保水力測定と吸水・放出のバランス
  • 生産体制・採用募集と製品名変更エピソード

この回の発言から

湿重量で1.5倍ぐらいでかくなって、体積で比較すると2.4倍ぐらいでかくなってまして、根っこで言うと2倍ぐらいでかくなってたんですよ
— 日高聡
競合他社さんがいまして、結構高いんですよね。値段が高いっていうのがボトルネックで農家さん買えないと。じゃあこれは農家さんが買える値段に設計しなきゃいけないなと思って、1から私が設計して
— 日高聡
新潟のエリアの中にもよるんですけど、あるエリアはもう本当に、田んぼと畑がひどいぐらい枯れてしまいまして
— 日高聡
投資家に言われたのは、お前宇宙の話はするなと言われました
— 日高聡
おむつのハイドロゲルで一番吸うやつって、3000倍とか吸うって言われてるんですよ。……そうするとですね、水をガチガチに、そういう奴らって分子レベルで抱え込んでて、なかなか乾燥状態になっても作物側に水をやらない
— 日高聡
保水すればするほどいいわけでは決してなくてですね……吸水能力が高いっていうのと、放出能力が高すぎるっていうのは、ほぼニアリーイコールで
— 日高聡

この回から生まれた記事

  • 干ばつと保水ジェル

    ハイドロゲルで土に水を持たせる土壌補水剤の仕組みを解説。吸水力が高すぎると作物に水が渡らない理由と、バイオスティミュラントとの位置づけの違いまで。

このシリーズのエピソード

干ばつを潤して農業を救うジェル? with テラフォームCEO日高