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2026年5月20日|20分

真のグローバルってなに? with Liquid AI 柘植会長 Part3

ゲスト: 柘植一郎(Liquid AI株式会社 代表取締役会長)

真のグローバルってなに? with Liquid AI 柘植会長 Part3

2026年3月にCTC会長を退任後、2026年4月からLiquid AI 株式会社の代表取締役会長を務める柘植一郎氏との雑談です。

今をときめくAIカンパニーの話や、「真のグローバル」について、さらには会社経営とはなにかまで、超凝縮された濃い雑談をお楽しみください。

  • 分野の違うように見える会社も経営は一緒
  • ビジネスのレジがどこにあるのか知りたい
  • 「これがよくなるにはどうしたらいいのか」を考える
  • 「儲けろ」と「儲かるようにする」のは全く違う
  • 現場情報を得る力、それが経営者リーグでの差
  • お金だけじゃない価値をどう創出するか
  • 経営者はどれぐらい先までを見るか

この回の内容

シリーズ「真のグローバルってなに? with Liquid AI 柘植会長」第3部。話題は柘植一郎の経営哲学に移る。伊藤忠商事での生活資材(パルプ)、ベルシステム24(コンタクトセンター/BPO)社長、CTC(巨大SIer)会長と、まるで異なる業界で最高益を上げてきた理由を問われ、柘植は『上からバクッと見れば普通のビジネスの一環で、そんなに違わない』と答える。経営で最初にするのは必ず『現場』を見ること、そして会社の『レジ(キャッシュポイント)=どこでどうやってお金が生まれているのか』を理解することだと語る。ベルではコールセンター、CTCではエンジニアが現場であり、CTC社長就任時にはエンジニアと会いまくって腕やタイプを文化人類学者のように分類したという。核心は『儲けろ』と『儲かるようにしよう』の違い。前者はノルマに縛られ手抜きや不正を生むが、後者は請求先の顧客が『ここに払ってよかった』と思う価値づくりを考える発想で、3年分のPLを足してイメージすれば目先のごまかしは怖くてできないと説く。価値はお金だけでなく社会貢献や環境も含むが、CTCではITやデータが必ず絡むため本業と地続きだとする。農業(アグリテック)では買い手にまず儲かってもらう『右のトンネルから掘る』発想を例示。コスト削減の難しさ、リストラで短期に数字を作り巨額ボーナスを得て会社をボロボロにする物言う株主的手法への警戒、長期視点(中期経営計画を出さない企業)とマネジメント、そしてアナリストこそAIに最初に取って代わられるという冗談で締めくくる。

この回でわかること

異なる業界で成果を上げられるのはなぜか?

柘植一郎は伊藤忠商事での生活資材(パルプ)、ベルシステム24(コンタクトセンター/BPO)社長、CTC(巨大SIer)会長と、まるで異なる業界で最高益を上げてきた。その理由を問われ、『上からバクッと見れば普通のビジネスの一環で、そんなに違わない』と答える。

経営で最初にすることは何か?

必ず「現場」を見ること、そして会社の「レジ(キャッシュポイント)=どこでどうやってお金が生まれているのか」を理解することだという。ベルではコールセンター、CTCではエンジニアが現場であり、CTC社長就任時にはエンジニアと会いまくって腕やタイプを文化人類学者のように分類した。

「儲けろ」と「儲かるようにしよう」は何が違うのか?

前者はノルマに縛られ手抜きや不正を生む。後者は請求先の顧客が「ここに払ってよかった」と思う価値づくりを考える発想で、3年分のPLを足してイメージすれば目先のごまかしは怖くてできないと説く。価値はお金だけでなく社会貢献や環境も含むが、CTCではITやデータが必ず絡むため本業と地続きだとする。

「右のトンネルから掘る」とはどういう発想か?

農業(アグリテック)を例に、買い手にまず儲かってもらうという考え方として示される。

物言う株主的な手法をどう見ているか?

リストラで短期に数字を作り巨額ボーナスを得て会社をボロボロにする手法に警戒を示す。コスト削減の難しさ、中期経営計画を出さない企業のような長期視点とマネジメントの是非にも話が及び、アナリストこそAIに最初に取って代わられるという冗談で締めくくられる。

話したトピック

  • 異業種で成果を上げる経営の共通項
  • 現場主義と会社の『レジ(キャッシュポイント)』
  • CTCでのエンジニアの分類・理解
  • 『儲けろ』と『儲かるようにしよう』の違い
  • 3年分のPLで考える価値づくり
  • 価値=お金だけではない(社会貢献・環境)
  • アグリテックと『右のトンネルから掘る』発想
  • コスト削減の難しさと物言う株主への警戒
  • 長期視点と中期経営計画の是非
  • AIに取って代わられるアナリスト

この回の発言から

上からちょっとバクッと見たら、商社で売り子やってようが何やってようが、大きい意味では普通のビジネスの一環じゃない
— 柘植一郎
そうじゃなくて、レジがどこにあるか知りたいんだよ。なんでそこでお客さんからお金がもらえることがどこで起こっているのかが、知りたいんだよ、俺は
— 柘植一郎
儲けろって言ったらさ、落ちてる金でもいいから拾ってこいって話になっちゃう。……だから儲かるようにしようぜと
— 柘植一郎
そんなにPLが好きならさ、その3年間のPLを今から本当に全部足してどうなるか、イメージしてみなよ。そしたら怖くてそんなことできないよね
— 柘植一郎
現場知ってないとねやっぱあれは危ないよね、机上の空論だから。事件は会議室で起こってないって昔からよく言われてるじゃん
— 柘植一郎
リストラしまくった結果PL良くなったと。して3年目以降その会社どうなりますかって言ったら、ボロボロだよね
— 柘植一郎

この回から生まれた記事

  • 経営者のAI活用術

    上場企業の元会長が語る実際のAI運用。学習させるAIと学習させないAIを役員に見立てる使い分けや、ハルシネーションを人間の報告と比べる視点を解説。

このシリーズのエピソード

真のグローバルってなに? with Liquid AI 柘植会長