2026年5月12日|23分
真のグローバルってなに? with Liquid AI 柘植会長 Part2
ゲスト: 柘植一郎(Liquid AI株式会社 代表取締役会長)
2026年3月にCTC会長を退任後、2026年4月からLiquid AI 株式会社の代表取締役会長を務める柘植一郎氏との雑談です。
今をときめくAIカンパニーの話や、「真のグローバル」について、さらには会社経営とはなにかまで、超凝縮された濃い雑談をお楽しみください。
- Shopifyのどの部分で動いているか
- これからの「エッジAI」
- 製造業のこれから
- 日本っていう国をどう見てますか?
- MITの「桁違い」さ
- アメリカの軍・産学の規模
- ローカルの技術とグローバルの技術のブレンド
- ところで、分野の違う会社をどうやって経営してるんですか?
この回の内容
シリーズ「真のグローバルってなに? with Liquid AI 柘植会長」第2部。柘植一郎が、Liquid AIの技術を具体的な応用先とともに解説する。まずShopifyでのレコメンドエンジンやコアな商品カタログ登録・整理への活用に触れ、コンバージョン率が0.1%変われば巨額の差になる規模ゆえに正確性が重要だと語る。柘植がLiquid AIを面白いと感じた最大の理由は『エッジAI』である点。携帯やデバイス内で通信せずに動くため、機内モードでも通訳ソフトが使え、セキュリティが高くレイテンシーも小さい。無駄な計算をしないためエッジで高い性能を出せることが最大のビッグアドバンテージだとし、工場・生産現場やロボティクス(フィジカルAI)との親和性を強調する。日本の優秀な生産現場や、EVシフトによる生産ライン一新の難しさにも話が及ぶ。日本の今後の役割については『ジャパン・イズ・バック』を掲げ、政権交代による資金の使い方の変化に期待。MITの一研究ユニットが何千億円も使える規模感や、アカデミア・軍の共同体の強さを日本と対比する。日本のユニークな技術とAIをブレンドし、わびさびのように無駄を削り本質を残す『日本発の正しい使い方』を提案できると説く。直近リリースされたLFM(リキッド・ファウンデーションモデル)のマルチモーダルなビジョン・ランゲージモデルや、農業・監視(モニター)カメラ、メガネ型デバイスといった用途、MediaTek的な枯れた低価格チップ上でどこまでできるかという逆転の発想を語る。B2B2CでCが巨大な企業や自動車メーカーを対象に、日本でのプロジェクトが進行中だと明かす。
この回でわかること
Liquid AIの技術はどこで使われているのか?
Shopifyでのレコメンドエンジンや、コアな商品カタログ登録・整理に活用されている。コンバージョン率が0.1%変われば巨額の差になる規模ゆえに、正確性が重要だと柘植一郎は語る。
エッジAIの利点は何か?
携帯やデバイス内で通信せずに動くため、機内モードでも通訳ソフトが使え、セキュリティが高くレイテンシーも小さい。無駄な計算をしないためエッジで高い性能を出せることが最大のビッグアドバンテージだとする。
どんな産業と相性がいいのか?
工場・生産現場やロボティクス(フィジカルAI)との親和性が強調される。直近リリースされたLFM(リキッド・ファウンデーションモデル)のマルチモーダルなビジョン・ランゲージモデルには、農業・監視(モニター)カメラ、メガネ型デバイスといった用途がある。日本の優秀な生産現場や、EVシフトによる生産ライン一新の難しさにも話が及ぶ。
日本はAIでどんな役割を担えるのか?
柘植は『ジャパン・イズ・バック』を掲げ、政権交代による資金の使い方の変化に期待する。日本のユニークな技術とAIをブレンドし、わびさびのように無駄を削り本質を残す『日本発の正しい使い方』を提案できると説く。MITの一研究ユニットが何千億円も使える規模感や、アカデミア・軍の共同体の強さを日本と対比する。
高性能なチップがなければ動かせないのか?
MediaTek的な枯れた低価格チップ上でどこまでできるかという逆転の発想が語られる。B2B2CでCが巨大な企業や自動車メーカーを対象に、日本でのプロジェクトが進行中だと明かされる。
話したトピック
- Shopifyでの商品カタログ・レコメンド活用
- エッジAIと通信不要のオンデバイス処理
- セキュリティとレイテンシーの優位性
- 生産現場・工場とフィジカルAI/ロボティクス
- 日本の生産現場とEVシフトの課題
- ジャパン・イズ・バックと研究資金の規模
- MITとアカデミア・軍の共同体
- 日本の技術とAIのブレンド・わびさび
- LFMマルチモーダルモデルと用途(農業・監視カメラ)
- 枯れた低価格チップ上での性能追求
- B2B2Cと自動車メーカー向けプロジェクト
この回の発言から
無駄な計算しないから、っていうことは通信しなくていい、イコールセキュリティかなり安心だよね
携帯の中に入れて、例えば通訳ソフトを作って入れたりする。そうしたら別に通信しなくても、機内モードで使えるわけ
日本人ってその辺やるのうまいから、その機械がえらく古かろうがなんだろうが、ちゃんとうまく機嫌よく動いて、償却も終わって、ちゃんとバカバカいいもの作ってたらいいんだよそれで。そこにいちいち全部センサーつけて、高いお金かけて、何ができるんですかっていう面もあるわけで
どんどん無駄なことをやめるっていうのって、どこかわびさびの世界に近いんだよ。やっぱり無駄なものを、本質が残るまで無駄なものを削るとか
逆にどんだけ性能を上げるかっていうことよりも、どんだけ性能の低いチップの上でどこまでできるのか、みたいなさ。そういう発想なんだよね
サッカーのナンバーワンのチームと、ラグビーのナンバーワンのチームと、どっちが偉いんだって言われてもな。競技違いますと
この回から生まれた記事
- エッジAIとは?
クラウドに送らず端末内で動くエッジAIの仕組みと利点を解説。セキュリティとレイテンシーの優位、そしてパラメータを増やさず削る「引き算」のアプローチまで。
このシリーズのエピソード
真のグローバルってなに? with Liquid AI 柘植会長
- Part1: 真のグローバルってなに? with Liquid AI 柘植会長 Part1
- Part2: 真のグローバルってなに? with Liquid AI 柘植会長 Part2 (このページ)
- Part3: 真のグローバルってなに? with Liquid AI 柘植会長 Part3
- Part4: 真のグローバルってなに? with Liquid AI 柘植会長 Part4