2026年8月3日|20分
うんこから健康がわかる? with うんこ博士 伊藤正樹 Part2
株式会社メタジェンで腸内環境を研究する「うんこのプロ」伊藤正樹博士をお招きして、うんこから一体何がわかるのか、たくさんお聞きします。Part2では、便の保存技術から「良いうんこ」の条件、食物繊維の取り方まで。うんこを入り口に、人間の体の見え方が変わる腸内環境雑談です。
- 乳酸の香りで、便の中のビフィズス菌の気配がわかる?
- 鶴岡に集まる何千ものうんこと、うんこ専用冷凍庫
- 便は外に出て15分で腸内細菌のバランスが変わる
- 常温保存して郵送できる、メタジェンの特許キット
- コロコロからビシャビシャまで、便を7段階で見るブリストルスケール
- 良いうんこはバナナシェイプで、1日に1〜2回
- お腹の調子を乱す食べ物は人によって違う
- パウダーだけでなく、根菜・豆・穀物から多様な食物繊維を取る
- 生野菜を消化しきれない人は、ゆっくり火を通してみる
- 良いうんこは人と比べず、「昨日の自分」と比べる
- 長い、太い、食物残渣が少ない、表面が滑らか
- コロコロ便ができる仕組みと、便秘で食物繊維が枯渇する話
この回の内容
株式会社メタジェンで腸内環境を研究する「うんこのプロ」伊藤正樹博士を迎えたシリーズのPart2。便の保存技術から「良いうんこ」の条件、食物繊維の取り方までを扱う。まず「利きうんこ」の裏側として、作業しているとマスクをしていても匂いを嗅いでしまうこと、便の臭さの中に乳酸の香りが立てばビフィズス菌の気配がわかることが語られる。これまでに前処理した便は延べ何千という単位で、便は鶴岡に送られてきて、うんこを保存する専用の冷凍庫まであるという。腸内細菌は酸素のない腸の中と外とで動く顔ぶれが変わるため、便は外に出て15分もすると中身の割合が変わってしまう。研究のゴールドスタンダードは15分以内にマイナス80度で凍結することだが家庭では無理で、そこでメタジェンは常温で便を保存できるキットの特許を取り、郵送で送ってもらう仕組みを作った。後半は「良いうんこ」の話へ。コロコロからビシャビシャまで便を7段階に分けるブリストルスケールを軸に、消化・吸収・発酵・吸収という消化管の4つの働きを踏めればバナナ状の便が1日に1〜2回出ると説明される。良いうんこの条件は長い・太い・食物残渣が少ない・表面が滑らかで、色は人によってかなり違う。太さは消化管の太さで決まるため人と比べても仕方がなく、「昨日の自分」と比べるとよいという。食物繊維は厚生労働省の推奨が1日25グラム、パウダーに頼らず根菜・豆・穀物から多様に取ること、生野菜を消化しきれない人はゆっくり火を通したものに置き換えることが勧められる。最後はコロコロ便と便秘、腸内に長く留まると食物繊維が枯渇していく話まで。
この回でわかること
採取した便はなぜすぐに扱わないといけないのか?
腸内細菌は酸素のない腸の中と外とで動く顔ぶれが変わるため、便は外に出て15分もすると中身の割合が変わってしまう。研究のゴールドスタンダードは15分以内にマイナス80度で凍結することだが家庭では無理なので、メタジェンは常温で便を保存できるキットの特許を取り、郵送で送ってもらう仕組みを作った。
「良いうんこ」とはどんなうんこか?
バナナ状で、1日に1回ないし2回出るもの。長い、太い、食物残渣が少ない、表面が滑らかという条件が挙げられる。色は黄色っぽい人もいれば黒みや赤みが強い人もいて、人によってかなり違う。便の形はコロコロからビシャビシャまで7段階に分けるブリストルスケールで見る。
良いうんこを出すにはどうすればいいか?
まず自分の便通を乱す食べ物に気づいて距離を取ること。食物繊維は厚生労働省の推奨が1日25グラムで、パウダーに頼るより根菜・豆・穀物から多様に取るほうが腸内環境には良い。生野菜を消化しきれない人は、ゆっくり火を通したものに置き換えるとよい。
うんこの太さは他の人と比べるべきか?
比べても仕方がない。太さは消化管の太さで決まるので身長のように個人差があり、人と比べるとわけがわからなくなる。2週間ほど見ながら「昨日の自分」を超えられているかを基準にするとよい。
コロコロ便はなぜできるのか?
コロコロの人は便秘がちなことが多く、便が長く体内に留まる。すると消化管の働きのうち発酵・吸収の時間が長くなりすぎて、便の中の食物繊維がだんだん減り、枯渇していってしまう。
話したトピック
- 「利きうんこ」と嗅覚/乳酸の香りでビフィズス菌の気配がわかる
- 鶴岡に送られてくる便と、うんこを保存する専用の冷凍庫
- 便は外に出て15分で腸内細菌のバランスが変わる/研究のゴールドスタンダードはマイナス80度
- 常温で保存して郵送できる、メタジェンの特許キット
- コロコロからビシャビシャまで、便を7段階で見るブリストルスケール
- 消化・吸収・発酵・吸収という消化管の4つの働き/バナナ状の便が1日に1〜2回
- 良いうんこの条件は長い・太い・食物残渣が少ない・表面が滑らか/色は人による
- 1日25グラムの食物繊維を根菜・豆・穀物から多様に/コロコロ便と便秘で枯渇する食物繊維
この回の発言から
この便の中にビフィズス菌がいるかもしれないなとか、いうのはやっぱり乳酸の香りがちょっと、便のうんこの臭さの中にもちょっとピッと立ってきたりするんです
うんこ送られてくるんですよ、鶴岡に。うんこだらけなんです。うちはうんこを保存する冷凍庫があるぐらいで
見たいのはお腹の中の腸内細菌のバランスなんです。でもそれが、便が外に出てきて15分もすると周りの状況が違ってくるので、その中の割合が変わってくるんですね
アカデミアで研究をするときのゴールドスタンダードは、もう15分以内に便をマイナス80度の冷凍庫に保存する、なんですね
常温で保存できるキットを作り、そのキットにうんこを入れていただくと、郵送で鶴岡まで送っていただくことができます
ブリストルスケールという、便を7段階の形状に分けて、コロコロからビシャビシャまで
消化吸収、発酵吸収、この4段階のフェーズをきちんと踏むことができれば、いわゆる良いうんこ、バナナ状のうんこが1日に1回ないし2回、コンスタントに出てくる状態になります
やっぱり根菜、豆、穀物由来のものを、様々なものをたくさん取るほうが、同じ重量のパウダーのものよりも腸内環境に良い
なので人と比べるとですね、わけわかんなくなっちゃう
この回から生まれた記事
- ブリストルスケールとは?
便の形を7段階に分けるブリストルスケールとは何か、腸内環境の研究者が「良いうんこ」をどこで見ているのかを解説。太さや色を人と比べても意味がない理由まで。
- 短鎖脂肪酸を増やすには?
腸内細菌が食物繊維から作る短鎖脂肪酸とは何か、なぜお酢を飲むのとは違うのかを研究者の説明から解説。ごぼうより穀物と海藻が効く理由まで。
このシリーズのエピソード
- Part1: うんこから健康がわかる? with うんこ博士 伊藤正樹 Part1
- Part2: うんこから健康がわかる? with うんこ博士 伊藤正樹 Part2 (このページ)
- Part3: うんこから健康がわかる? with うんこ博士 伊藤正樹 Part3